GFD研究室での活動

参加ゼミ


卒業研究について

DCPAMという大気大循環モデル(GCM)を用いて,大きな赤道傾斜角を持つ地球型惑星の気候を数値計算で調べてみよう,というような研究をやりました.
赤道傾斜角というのは自転軸の傾きのことです.現在の地球の場合,その値は23.4度です.赤道傾斜角が0度ではないからこそ,地球のある地点における1日あたりの日射量は時間変化し,気候の季節変化が生まれます.
では赤道傾斜角がもっと大きかったらどうなるのか?卒業研究ではそのような仮想的惑星を考え,GCMを使った数値計算でその気候を調べました.
その結果,ハドレー循環のパターンが現在の地球とは異なること等が分かりました.地球惑星科学科の学生の方は,ハドレー循環については3年前期の気象学の授業で触れると思います.
...余談ですが,DCPAMはLinux用に開発されたモデルです.私はMacを使っているため,DCPAMを手元で動かすことができません.いつかMac用のGCMを開発したいなあ...

【2023年7月2日追記】
Mac上にLinux仮想環境を構築してDCPAMを動かすことに成功しました!
詳しくはこちらへ.

修士での研究について

卒業研究をもとに,大きな赤道傾斜角を持つ地球型惑星の気候を数値計算で調べています.
卒業研究では,赤道傾斜角が85度のときにハドレー循環のパターンが変わることが分かりました.今はハドレー循環のパターンがどの赤道傾斜角を境に変わるのか,ということに特に興味があります.
最終更新:2024年9月23日
©2024 Yusuke Nakano