Installationの項目からmacOSを押下.
ダウンロードページに飛んだら,Download form Githubを押下.ダウンロードが開始される.
UTMの起動
ダウンロードしたUTM.dmgを開き,UTMをApplicationsフォルダへドラッグ&ドロップする.
仮想マシンの作成
起動ISOイメージの選択
- UTMをApplicationsフォルダから起動し,新規仮想マシンを作成を押下.
- 仮想化を押下.
- Linuxを押下.
- 「Apple仮想化を使用」と「カーネルイメージから起動」のチェックを外す.
- 起動ISOイメージの選択を押下.先ほどダウンロードしたDebianのISOイメージを選択し,続けるを押下.
ハードウェア設定
仮想マシンに割り当てるメモリとCPUコア数を選択する.とりあえず実機の半分で設定.
ハードウェアOpenGLアクセラレーションは有効にしない.
ストレージサイズの選択
データを保存するストレージサイズを選択する.最低でも16GBは欲しい.
共有ディレクトリの選択
実機と共有するディレクトリを選択する.
後で設定できるので,ここでは何も選択せずに続けるを押下.
仮想マシン名称設定
分かりやすければなんでも良い.保存を押下して仮想マシンの完成.
実機と異なるCPUアーキテクチャの起動ISOを選択していると,ここで警告文が出る.
amd64とarm64には互換性がないため注意.
Debianのインストール
基本的にはinexの裏方覚書に従ってやると良い.
注意点
- アンダーバーを入力する際はShiftキーを押しながら入力する.
そのまま押下するとバックスラッシュが出力される.
- ホスト名はなんでも良いが分かりやすい名前が良いだろう.ドメイン名は空で良い.
- インストールが完了したら,一度UTMのホーム画面に戻る.
CD/DVDを押下し,ISOイメージを消去してからDebianの再起動を行う
DCPAMのインストール
基本的にはinexの実習資料の付録に従ってやると良い.
DCPAMのビルド・テスト実験
基本的にはinexの実習資料とごくらくDCPAMの地球実験に従ってやると良い.
結果
正しく計算できた.
CPUコアやメモリを実機と共有しているため計算速度はどうしても遅くなってしまうが,100日程度の計算をする分には便利だと思われる.
私のMacBookに搭載されているCPUはIntelのデュアルコアで,計算速度は情報実験機の1/2ほどだった.
注意点
バックグラウンドでの計算について
tmux等のターミナルプレクサーを利用しても,バックグランドでDCPAMを走らせることはできない.
実機がスリープ状態になると,CPUが動作を停止するからである.
しかし,実機を放置してもスリープ状態にならないように設定すれば,DCPAMをバックグラウンド的に走らせることができる.
設定は「システム環境設定」から「バッテリー」の「電源アダプタ」に移動し,「ディスプレイがオフのときにMacを自動でスリープさせない」にチェックを入れれば良い.
ただしこの方法は電力の消費が激しいので注意.
ちなみに,スリープ状態になっても計算は一時停止するだけで,完全に中止にはならない.
スリープが解除されると計算は再開するため,シャットダウンさえしなければ計算を途切れ途切れに行うことが可能.
参考文献
Debian関連
UTM関連
DCPAM関連
困ったことがあれば下記にメールください.僕も勉強になるので気軽にどうぞ.
連絡先:ynakano[at]ep.sci.hokudai.ac.jp (atを@に変えてください.)
最終更新:2023年7月24日
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