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金星現象論勉強会
開催日時
目的
コンセプト
参加者
内容 (資料準備係)
資料の置き方
教科書・参考書
開催日時
日時: 毎週木曜日 10:30-12:00
場所: 共用セミナー室
目的
地球流体電脳倶楽部が公開している金星現象論を元に金星の地学を学ぶ
資料の内容が古い場合には新しい情報に書き換える
ちゃんとした pdf をつくる
コンセプト
その場で調べてその場で学ぶ
参加者
小高, 荻原, 川畑
内容 (資料準備係)
資料準備係は事前に
理論マニュアル
から dvi を取得し, pdf にしておく.
2011/11/09
金星の観測史
(川畑)
2011/11/16
金星の探査
(荻原)
旧ソ連の探査衛星の打ち上げ日と金星到着日を要確認
最近の探査衛星に関する情報を加えること
2011/12/07
金星に関する基本的数字
(川畑)
数字の根拠について原典を要確認
2011/12/15
金星の内部構造
(荻原)
表1: 解説不足. 原典を要確認, そもそも現在もこの値が用いられているか?
表2: 解説不足, 鉱物名を日本語訳すること
図2: 最新情報を探す, 現在もこのモデルが参照されているか?
2012/01/27
金星の放射場
(川畑)
2012/02/01
金星の温度場
(川畑)
2012/02/15
金星の圧力場
(荻原)
温度場と同様, 高度 65 km を境に観測方法が異なるのは何故だろう ?
図1, 図2: 原典は Seiff et al. 1979b, Science, 205, 46.
図3: 実線の意味がよくわからない. 原典を参照すべし. 緯度間の気圧差は有意か?
図5: 何と何を比較しているのかよくわからない. DLBI って何?(DLBI については Counselman et al. 1980, JGR 85, 8026 を参照). 結局, 遠心力バランスは成り立っているのかいないのかよくわからん.
2012/02/23
金星の風の場
(荻原)
風速の直接観測が高度 70 km 以下になっているのは, プローブの観測開始高度の都合によるものと思われる.
図1: 右端にある目盛(?)は何か? 要原典参照.
図4: この子午面循環の描像は現在でも世間の常識となっているのか?
2012/03/28
金星大気の組成
(川畑)
最新のデータを調査する必要あり
Vebera 4-8 の実験: ガスクロマトグラフィーで用いられるような吸着反応を行ったらしい
「S_3」とは「トリチアシクロプロパン」のこと
表1: CO2 が 2 度記載されている. 量の少い方は CO と思われる.
表3: 36Ar/40Ar が地球の値に比べ小さいのは, 表層の火成活動が不活発で脱ガスが起こりにくいためと考えられている (Donahue & Pollack, 1983: in Venus, pp.1003-1036.)
2012/04/04
金星の雲
(荻原)
雲の観測方法: ガリレオ探査衛星の観測以来, 近赤外波長(マイクロ波)での観測もなされるようになった.
松田 (2000) では雲(硫酸エアロゾル)の粒径分布を以下のように記述している.
モード 1 : r = 0.05 - 0.3 μm
モード 2 : r = 0.9 - 1.4 μm
モード 3 : r = 2.5 - 4.5 μm
上層雲の記述で「モード2, モード3 は同じような分布をしている」とあるが, これは「モード1, モード2」の誤り.
雲層の存在する領域は 48 -- 65 km.
NOHSO_4 は「硫酸水素ニトロシル」.
表1 の引用箇所が不明.
2012/05/23
金星の大循環理論
(川畑)
松田 (2000) の記述内容を加筆するとよいだろう.
Takagi & Matsuda (1999, 2000) の線形安定性解析によれば, 昼夜間対流による 4 日循環の生成は困難.
Thompson (1970) のメカニズムの問題点は対流渦がどちらに傾くかが自明でないこと. 太陽の運きを考慮すると, 観測される方向へ平均流を加速するように対流渦が傾くらしい.
波動加速理論(Fells & Lindzen 1974)は, 雲層の太陽放射加熱によって励起された重力波を運p同量輸送の担い手として考えている. この理論の問題点は雲層の上の大気でも太陽の動きと同じ方向に加速されること. これは観測と整合的ではない.
Gierasch (1975) に理論では無限大の水平渦粘性が仮定されている.
松田 (1980) のまとめはまとめになっていない気がする. 松田の結論は, 高速東西流が卓越する流れと昼夜間対流が卓越する流れがそれぞれ線形モデルの定常解として存在しうることを示したこと.
資料の置き方
教科書・参考書
地球流体電脳倶楽部「理論マニュアル:金星現象論」
松田佳久, 2000:「惑星気象学」 東京大学出版会, 204 pp.
宮本英昭, 橘省吾, 平田成, 杉田精司, 2008:「惑星地質学」東京大学出版会, 260 pp.
S. W. BOUGHER, D. M. HUNTEN, R. J. PHILLIPS, ed. 1997:VENUS II GEOLOGY, GEOPHYSICS, ATMOSPHERE, AND SOLAR WIND ENVIRONMENT, ARIZONA, 1362 pp.
松井孝典 他編, 1997:「比較惑星学」, 岩波講座地球惑星科学12, 岩波書店, 478 pp.
最終更新: 2012/05/23 (小高正嗣), 作成日: 2011/11/02 (川畑拓也)
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