伝送遅延変動の最小化

性能解析研究により, ネットワークの負荷が大きいと 遅延時間の変動も大きくなることもわかっています.

伝送遅延変動を小さくするのは,遅延変動特性をもともと持っている パケット交換ネットワークでは難しいというのが現状です.

遅延変動を小さくする方法 (パケット交換型の場合)
・ プライオリティ制御 (priority cotrol)
遅延変動を小さくしたいパケットに優先権を与えて, ゲートウェイで他のパケット処理を待たないようにする
→ まだ開発途中で,利用できるのはもう少し先.
・ IPマルチキャスト(ネットワークへの負荷を小さくする)
下図参照(本当に簡単にですが)
受信者が増えれば増えるほどネットワークに負荷がかかることになります.


普通のネットワーク
受信者の要求に対してサーバーが1対1で対応してパケットを流す
→ 同じ情報を持ったパケットが複数流れてしまう
送信
(サーバー)
受信者

A
B


IP マルチキャスト対応のネットワーク
受信者の要求に対してルーターが対応してパケットを流す
→ 単一のパケットのみ流れる
送信
(サーバー)
受信者

A
B


遅延変動を小さくする方法 (回線交換型の場合)

エンド・ツー・エンド(end-to-end)に回線を決める.
すると,その回線を共有することがないので伝送遅延変動は パケット交換に比べてかなり小さくなります.

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