[3.1]TCP/IPの階層構造
アプリケーション層 |
トランスポート層 |
インターネット層 |
ネットワーク層 |
ハードウェア層 |
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・なぜ5つに分かれているのか?
・各層はどのような役割を
果たしているのか
↓
新聞モデルと比較して考えよう!
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[3.2]新聞モデル
新聞モデルは新聞の紙面ができてから,それが家庭に届き、
読まれるまでをモデル化したものである.
「インターネットの基礎知識」配布資料page11(全120page)
新聞モデルからは以下のようなことがわかる.
・「記事を書く人は新聞をつくるだけ」、「配達する人は配達だけ」
というようにそれぞれのひと(階層)は比較的単純なきまりを
守って作業をすればよい
・「記事を書く人」は「配達する人」のきまりを気にしなくてよい.
↓
役割分担(階層化)がしっかりしてあるおかげで、
作業するひと(階層)は楽できる.
↓
作業が階層化してあると便利で楽である.
↓
作業が階層化するためには約束事(プロトコル)も
階層化しなければならない.
[3.3]TCP/IP各階層の役割
新聞モデルの「ひと」はプログラム等に置きかえられる.
メールを出すときに各階層はどのような役割を果たすのかを
具体的にあらわすと以下のようになる.
・アプリケーション層→メールを書く(ソフトについてのきまり)
↓↓
・ トランスポート層→データの種類に「メール」とかく(きまり)
↓↓
・ インターネット層→あて先・配送方法を決定する(ためのきまり)
↓↓
・ ネットワーク層 →電気信号に変換(するときのきまり)
↓↓
・ ハードウエア層 →電気信号が流れる(ものに対するきまり)
[3.3]TCP/IP階層化のメリット
階層化には以下のようなメリットがある
・通信における複雑なやり取りが分割される
・ある"層"が変わっても他の層に大きな影響を与えない.
(例)
新聞モデル (運ぶ手段)自転車→バイク…速くなった!
インターネット(接続方式) ISDN→ADSL …速くなった!
※ネットワーク層のプロトコルが変更されるが、
その変更が他のプロトコルに影響を及ぼさない.